リフトゾーンとはどのようなところか?
楯状火山のリフトゾーンを上空から見た写真
上の写真はハワイ島の北にあるマウイ島のハレアカラ火山のサウスウェストリフトゾーンである。
写真の左下から右上にかけて直線状に無数の火口が並ぶ。
右上のにはカルデラ(巨大な陥没地形)の一部が見られる。
リフトゾーンは噴火口やピットクレーター、割れ目が集中している帯状の地域である。
ハレアカラ火山の場合はリフトゾーンは山頂から3本放射状に伸びている。
キラウェア火山には2本のリフトゾーンがのびている。
上の図はキラウェア火山のリフトゾーンを地図上に表したもので、火口やピットクレーター、割れ目が無数に並んでいる地域である。キラウェア火山はもともと、北に位置するマウナロア火山の山体の上にできたため、マウナロアの山体の形状にリフトゾーンの方向が影響を受けている。イーストリフトゾーンのほうがサウスウェストリフトゾーンよりも長く、しかも噴火活動が活発である。事実現在噴火しているプウオオはイーストリフトゾーンにある。そのため、キラウェア火山の山体は東側(地図の右側)がより大きく成長している。
主な溶岩流と年代を上の地図に示しているが、キラウェア火山はあまりにも頻繁に噴火しているため、ここに記載できたのはそのうちのほんの一部のみでしかない。
これら代表的な溶岩流を見てみると、やはり主にイーストリフトゾーンで噴火活動が起こっていることがわかる。
リフトゾーンにならぶ火口とピットクレーター、割れ目
リフトゾーンにはなにがあるのか
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