上の写真は典型的な熔岩樹形である。
筒状の熔岩の中に炭化した木が見られる。
熔岩がこの一帯を流れた際に木の周りにまとわり付き、
冷たい木でその部分の熔岩が冷えて固まったものである。
以下、熔岩樹形ができるまでの様子を図で解説する。
(図はField Guide of Kilauea から引用)
森林
熔岩が森林へと流れ込む。
熔岩は冷たい樹木に接してその部分が冷え固まる。
熔岩が流れ去った後、樹木に接して冷え固まった部分が煙突状に残る。
中の木は燃えてなくなる。
このページの一番上の写真のように、燃え残っている場合もたまにある。
熔岩が流れ去らずにその場に残った場合は、
煙突状の熔岩樹形は残らず、
燃えてなくなった木の部分が穴として残る。
これをLava Mold(熔岩もぐら)という。
熔岩樹形の森。
Crater Rim Road からChain of Crater Road へ入ってすぐ、
1974年7月の溶岩流。
30年近い年月がたっても熔岩樹形はよく保存されている。
アメリカ人の環境保護の意識が高いことがうかがえる。
熔岩の割れ目からはすでに新しい木が生えてきている。
キラウェア火山・その脅威の全貌・もくじへもどる