アイスランドのリフトゾーン(大地溝帯)とギャオ
この写真はスィンクヴェトリルというアイスランドの景勝地で、かつでここで世界で始めて民主国家の樹立宣言が行われた場所です。写真左下の崖から右の細長い山までの幅4kmの地帯がリフトゾーンです。リフトゾーンは大地溝帯とも言います。リフトゾーンの中にはたくさんの割れ目が走っていて、アイスランドではギャオと呼ばれています。ギャオはアイスランド語で裂け目という意味です。この写真の一番左にある大きなギャオはアルマンナギャオです。
このリフトゾーンが東西に引き裂かれ、ギャオが広がると地下からマグマが噴出してきます。そうして造られた火山が写真右側の細長い山や、向こうの平べったい山、左真ん中の山というわけです。
先ほどのところを別の場所から撮影した写真です。これはアルマンナギャオと呼ばれるこのリフトゾーン最大のギャオで、全人類の割れ目という意味です。(余談になりますが、左に小道が通っていますが、その先に白いポールが建っています。そこで世界最初の民主国家アイスランドが生まれました。)
この写真の左の崖より左(つまり西)は北米プレートで、平坦な土地が続きます。この崖を境に右側は15mほど落ち込んでいます。つまりこの崖から右側(つまり東側)がリフトゾーンになります。もっとも東には同じような崖があり、そこを境に東側はユーラシアプレートとなっています。
リフトゾーンの中からアルマンナギャオを撮影。
左右に延びる断層の向こうは北米プレートです。
リフトゾーンの中のギャオ。非常に深い割れ目です。上からのぞくと水の底に観光客が落としたコインが見えますが、あまりにも底が深いので、まるで吸い込まれそうになります。
ギャオ
写真中央に左右に延びるギャオは左の方で山の尾根に変わっています。ギャオの一部分からマグマが噴出したためにできた尾根です。
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